あなたは勉強が好きですか?
「得意」という人は多くても、「好き」という人は少ないかと思います。
ご存知の通り、勉強は強いて勉めると書きます。
文字通り「面倒だけど頑張ってやるもの」というような意味を持っているのです。
つまり、勉強は「目的のため頑張って知識を習得すること」というわけです。
そして、勉強に一番必要なのは面倒でも頑張るための「やる気」 です。
勉強で結果を出すために実は最も重要な「やる気」が今回のテーマです。
1. 勉強の最大のコツは「やる気」
冒頭でもお話ししましたが、勉強の最大のコツはやる気です。
勉強時間が足りないのも、 要領が悪かったり、工夫が足りないことも、結局はやる気が不足していることが最大の原因です。
よく、 本や動画で東大や司法試験に合格した成績優秀者がそのノウハウを公開したりしていますが、思ったより参考にならないと感じてしまう原因は、そもそもヤル気のレベルに歴然とした差があるからです。
成績優秀者の多くは、生まれつきの強い意志といった才能や意識の高いライバルに恵まれるなどの環境面などにより、自然とやる気が備わっていることが多いのです。
得てして、人は自分が当たり前に持っているものには目がいかないため、いわゆる「名選手名指導者ならず」となってしまうわけです。
もちろん、エリートたちが工夫して編み出した勉強法なども大変効果的だとは思いますが、そもそもの才能や環境による「やる気」の差は私たちが想像している以上に大きなものです。
難関大や資格の合格者が公開している勉強内容や時間と自分がやっている量を比較し、圧倒的に負けていると感じたら、それは「努力量」、つまり“やる気”で負けたと言って間違いないでしょう。
2. 「やる気の正体」“やる気”とは一体何なのか
ちなみに、そもそもやる気とは一体何なのでしょうか。
あまりにも当たり前に使っているため、意識することもないですが、その正体を漢字2文字で表すなら、ズバリ「意志」と言えるのではないでしょうか。
人間は「本能」と呼ばれる最も根源的な感情を持っています。
それらに、様々な知識や経験、自分の価値観・感性など踏まえたものが「意志」です。
この“意志”というワードこそが「やる気」の実体であり、やる気の本質を言い表していると思います。
私達が何かの行動する時、意識の有無に関わらず、そこには必ず意志が働いています。
寝ている時も呼吸が止まらないのは、生存本能によるものですし、会社や学校に遅刻しないように急ぐのも、責任感や叱責される恐怖などに起因した意志によるものです。
本能は自分ではコントロールできない根源的なものですが、意志は性格や価値観など考え方によって大きく影響され、自分で決めることができます。
「意志=やる気」は「本能」と違い、自分でコントロールできるという点がポイント。
やる気を出せるかどうかは、あなた次第というわけです。
3. やる気を生み出すために必要なもの
それでは 肝心の勉強するための「やる気」(意志)を出すにはどうしたらいいのでしょうか。
まず、意外に見落とされがちなのが「こころとからだの健康」です。
そもそも心や体が健康でないと、正常に思考や行動することができません。
過労や睡眠不足などで疲れが溜まったりしないように気を付ける必要があります。
当ブログでもこころやからだの健康について別記事でまとめてありますので参考にしてみてください。
そしてなんといっても必要なのは「理由と目的」です。
やる気、つまり「意志」を生み出すものと考えればわかりやすいでしょう。
すべての意思には理由と目的があります。動機と言ってもいいでしょう。
やる気を出すために必要なのは「理由と目的」であり、やる気をさらにUPさせるには、「より強力な理由と目的」が必要なのです。
そこで、最もやる気がでる「理由と目的」を用意するべきなのですが、そのヒントは本能にあります。
生物の最も重要な目的であり、かつ強烈な本能は「生存」であることに異論はないでしょう。
そして、私は欲望や恐怖・怒りといった「意思決定に関わる重要な感情」は、そのほとんどが、つまるところ生存本能によるものではないかと考えています。
なぜなら、人間だけでなく動物にも食欲などの欲望や恐怖・怒りなどの感情があるからです。
欲望や恐怖・怒りがないと、飢え死にしたり、逃げたり、戦ったり、といった危険回避ができず、結局生き残れませんから、生物がそういった感情を強くもつものへと進化してきたと考えるのが自然です。
つまり、わたしたちのやる気(意志)は、すべて「生きる」という本能から生まれていると言っても過言ではないでしょう。
生存本能がやる気の原点という仮説を立て、やる気をUPさせる方法を考えてみましょう。
動物が生き残るため、食べたり・戦ったり・逃げたりするために最も必要な感情は、「欲望」と「怒り」と「恐怖」です。
さらに、肉食動物と対峙した時などの緊急時、そういった感情が引き起こすのが「緊張と興奮」です。
「緊張と興奮」が起きることで、危険回避の意志はさらに強くなり、生き残るという目的を成すための行動へ協力に促します。
以上からやる気に最も必要なのは「健康」+「(欲望や怒り・恐怖を生み出す)理由と目的」+「緊張と興奮」と考えられます。
ココがポイント
実際に家で勉強する時に、「欲望や怒り・恐怖と緊張や興奮」をコンスタントに起こすことは簡単ではありません。やる気をコントロールするには、勉強という行為をいかにして「欲望や怒り・恐怖・緊張・興奮」と結びつけるかが重要になります。
4. まとめ
- 「やる気(意思)」の強さや維持が勉強の最大のコツ。
- やる気を出すためには「心と身体の健康」と「理由と目的」「緊張と興奮」が必要
いかがでしたでしょうか 。
今回はやる気について考察してみました。
やる気をコントロールすることは、勉強に限らず、あらゆる目標に共通する重要なポイントです。
あなたも、勉強前に改めて「やる気」について意識し、自分のやる気の状態を観察し、やる気が出ない時の工夫について考えてみてはどうでしょうか。