成功方程式の回で「試行錯誤が非常に大切」というお話をしましたが、試行錯誤すれば何でもいいという訳ではありません。
正しい方法でやらないと、成功を掴むことは永遠にできないでしょう。
今回は試行錯誤について深堀りしたいと思います。
1. 正しい試行錯誤が成功を掴む
戦争映画などで大砲を打つ時、まず試し打ちをして、その着弾点を元に正確な標的を狙うシーンを見たことがある人も多いのではないでしょうか?
私はあれが試行錯誤そのものだと考えています。
外れた1発目の結果から相手までの距離などの情報を集めて、2発目の命中を目指す。
下手な鉄砲…ではなく、常に工夫し、正しく試行錯誤することが大切なのです。
2. 誤った試行錯誤は時間の無駄
例えば、知らない街で「街に1つだけあるお店を探す」とします。
ひたすら歩いてキョロキョロ見回しながら探していても、まず見つかることはないでしょう。
「誤った試行錯誤が時間のムダ」なのは自明の理です。
スマホなどで効率的に探すための情報収集すれば、時間を大幅に削ることができます。
WEBで情報がなければ、交番へ、交番がダメなら電話帳や地元の人に尋ねるなど工夫していくことが大切なのです。
3. 成功に直結する「正しい試行錯誤」のやり方
成功に直結する試行錯誤(TRY&ERROR)のポイントは次の4つです。
試行錯誤4つのコツ
- 情報を集める
- 常に「目的・効率」を意識
- うまくいかない時はやり方を変える
- 失敗の原因を分析し突き止める
詳しく見ていきましょう。
情報を集める
間違ってはいけないのが、情報も集めずに無計画に行動してしまうこと。
もちろん行動力は大前提なのですが、ただ動いても意味がないことは先ほどのお店探しと同じです。
まず、成功事例を調べて、先人からノウハウを見習えば先人が苦しんできた失敗をスキップすることができます。
なんだか罪悪感を感じてしまいそうになりますが、心配は無用です。
懸命な先人なら、同じようにさらに先人に学んで無駄な失敗はスキップしているはずですから。
常に「目的・効率」を意識
何も考えずにひたすら作業すると、成功まで非常に時間を要したり、最悪の場合失敗に終わります。
日頃から仕事や勉強だけでなく家事や趣味など、どんなことでも、「今、何のために、どういう結果を目指して作業しているのか」「どうしたらもっと短時間に少ない労力で完遂できるか」を意識しながら作業しましょう。
うまくいかない時はやり方を変える
試行錯誤のダメな例が、同じ失敗を繰り返すことです。
失敗したやり方を変えるなど工夫しながら、さまざまなバリエーションを試すことで上達(正解)に近づくことができます。
ただ繰り返し同じことを繰り返しているだけでは、試行錯誤とは呼べません。
失敗の原因を正確に突き止める
実際に試行してみて、失敗した時は、正しい原因を見つけることが最も重要です。
「なぜ、うまくいかないのか」
原因を見つけることができれば、あとは解決策を考えるだけ。
失敗の原因を解消することができれば、まず間違いなく成功します。
真の原因を捉えそこなって、的外れの改善策を練っていては成功は難しいでしょう。
4. 正しい試行錯誤の実例
それでは「成功に直結する試行錯誤のやり方」を踏まえて、「難関大学合格のための試行錯誤」をイメージしてみましょう。
①情報を集める
まず、必要なのが難関大学の情報収集です。
試験科目や出題傾向はもちろんのこと、どこの高校や予備校から合格者が多いかなど様々な情報を集めます。
特に成功者がどうやって合格したかという情報は非常に重要です。
また、不合格者の体験談も反面教師として大変参考となるでしょう。
②常に「目的・効率」を意識
続いて、勉強時やみくもに勉強するのではなく、合格するための知識を「早く正確かつ大量にインプットする」ためにはどう工夫したらいいか考えるようにします。
過去の出題傾向に沿って対策することで、より少ない勉強量・時間で合格に近づくことが可能でしょう。
もちろん効率的な勉強法を調べることも大切です。
③うまくいかない時はやり方を変える
勉強に集中できなかった時は、図書館でやったり勉強する時間を変えたりしてパフォーマンスの変化を観察します。
家ではなく、学校や図書館で勉強してみる。予備校に通う。耳栓を買ってみる。
栄養や運動、睡眠といった生活習慣を見直す。Youtubeなどで刺激をもらう。
どんなことが成功につながるのかいろいろ試す中で、成功へとつながる行動・習慣がきっと見つかります。
④失敗の原因を正確に突き止める
そして、もし模試の成績が振るわなかったり、最悪不合格となって再受験する場合は、「なぜ点数が低かったのか」「なぜ落ちたのか」を徹底的に追及して改善します。
「そもそも努力不足」の他に、「勉強のやる気が足りない」「集中できない」「使っている参考書が合わない」「体力がない」「ストレスが溜まっている」などなど様々な原因があることでしょう。
原因をひとつひとつ全部潰していけば、絶対に点数に変化が現れるはずです。
その際、注意したいのが原因の特定が間違っていること。
自分が勉強に苦戦しているのはなぜなのか。
それを突き詰めることが何よりも大切です。
原因を勘違いしていると、対策をしても全く結果につながりません。
正しい原因を捉え、合格への「正解」を見つけることが非常に重要です。
ココがポイント
試行錯誤で行き詰った時、WEBや本で解決策を探すことも大事ですが、「自分で解決方法を考えること」も非常に重要です。情報媒体に答えが見つからないという懸念もありますが、何より「目的と効率を意識し、失敗原因の改善策を自分で考えて工夫する」ことを極めていけば、今後ありとあらゆる困難に応用できるため、人生の質が変わると言っても過言ではありません。
5. まとめ
- 闇雲に頑張るのではなく、正しく試行錯誤することが成功への絶対条件
- 「情報の収集」「目的と効率への意識」「正確な失敗原因に基づく改善」が試行錯誤のコツ
いかがでしたでしょうか。
「情報の収集」「目的と効率への意識」「正確な失敗原因に基づく改善」
たったこれだけで、仕事や勉強、家事や趣味に至るまで全く違うパフォーマンスへ変化します。
ぜひ今日、目の前のことから、「正しい試行錯誤」に取り組んでみてください。